公開日: |更新日:
固体とは違い液体を送液しているポンプにおいては、通常異音や振動はほとんどありません。そのため、異音・振動が起こるということは内部でなにかしらのトラブルが発生している可能性が高いということになります。その原因はいくつかあるため、ここでは代表的なものについてご紹介します。
ポンプで起こる異音・振動はトラブルの前兆と言えます。一過性のものであれば送液内に異物の混入などが考えられますが、定期的に起こるものの場合は特に注意が必要です。
中でもウォーターハンマーと呼ばれる現象が有名です。
これは配管を流れている流体を急激に止めたり、逆に急激に解放したりすることで、配管内に衝撃が発生する現象です。衝撃音が発生するだけでなく、それに伴う振動で配管パーツが破損したり、最悪の場合には配管自体が破裂することもあります。
このようにウォーターハンマーは、配管などに衝撃を与えて深刻なダメージに繋がってしまうため、事前に対策を講じておくことが大切です。
また振動については、軸受系のトラブルである場合が多くあります。消耗品の交換で済むうちに、こちらも早めの交換を行うことが重要になります。
特に工業用のポンプの場合は、通常の運転においてもある程度の振動と音があるため、気づきにくい面もありますが、普段から注意しておくことで異音や通常とは異なる振動に早めに気付くことが重要です。
異常に気付いたら、業者による診断を仰ぐことをおすすめします。
先にも述べたとおり、異音・振動は大きなトラブルの前兆であるため、誤った判断をしてしまうと、この段階で業者に依頼する以上の損害が発生する可能性があるためです。
しっかりとプロに判断してもらうことでトータルコストを抑えることができるでしょう。
ウォーターハンマーは、配管内の圧力が急激に上昇すると衝撃が発生するため、最大流量を超過する可能性がある場合は流速を下げることが効果的です。配管のサイズを1サイズ大きくすることで流速を下げるようにしましょう。
また、急激な圧力の変動を避けるために、バタフライバルブやボールバルブなどの急開閉するバルブではなく、穏やかに開閉するグローブバルブやゲートバルブなどを使用することで、ウォーターハンマーの発生リスクを下げることも可能です。
他にもエア抜きバルブやリリーフバルブを設置するという手段も有効です。
配管の上部にエア抜きバルブを、ポンプ吐出し側にリリーフバルブを設置すると効果的です。エア抜きバルブは水柱分離によるウォーターハンマーを、リリーフバルブは圧力変動によるウォーターハンマーの発生リスクを抑えてくれます。
異音や振動については、その原因究明や適切な処置の方法の選択が難しいため、業者に任せることをおすすめします。経験豊富なプロにより適切な処置を早い段階で行うことができれば、その後の重大なトラブルを回避することに繋がり最終的なコストは安くなるでしょう。至急交換が必要になる可能性があるので、業者選定も大切な要素となります。
●公式HP内に保有資格やポンプメーカーの種類が明記されている
●施工・設置までをワンストップで対応可能である
以上の基準でおすすめ業者・商社を選定いたしました。(2020年12月調査時点)
どのポンプ業者・商社も知識・技術・経験が豊富なので、自社に合う業者・商社がきっと見つかります。
100社以上のメーカーに対応しており、有名な商品から特殊な商品まで自社に合ったポンプを幅広く提案することが可能。
同じ型のポンプが無い場合でも、現場出身の営業担当が直に対応することでスムーズな代替案・代替製品の案内が可能。
1934年の創業で、86年もの社歴を持つ同社。創業以来培ったノウハウと知識で、社員一人ひとりの質の高い提案が可能。
環境システム事業と菅工機材事業を同時に提供することができる専門商社でもあり、建物トータルのメンテナンスが可能。
全国に44カ所の営業拠点があり、仕入れから販売まで行うことから、地域に特化したスピーディーな対応が可能。
現場に入り込む販売部門と様々な製品を用意できる技術センターの連携で、必要なものを必要な分だけ供給することが可能。