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ポンプはそれぞれストローク数が異なります。ストロークを現す言葉として、「ストローク長」があります。こちらはポンプのシャフト部分が動く距離で、長ければ1ショットの量が増え、小さければ量が少なくなります。
一方、ストローク数はストローク長とは異なる特徴を持っています。このページでは、ストローク数について詳しく解説していきます。
ポンプのストローク数とは、往復動ポンプが1分間に動く動作回数です。単位はspm(strokes per minute)が用いられており、1分間に何回吐出できるのかを現したものです。
予め設定されているものもあれば、手動でコントロールできるもの、耳道でコントロールできるものなど様々なタイプが登場していますが、ストローク数を見ることで、ポンプが1分間にどれだけ排出するのか、客観的に把握できる仕組みとなっています。
1分間にポンプがどれだけ動くのか、回数を示したものがストローク数です。排出量とストローク数は下記の式が成り立ちます。
「吐出量・L/min」=「1ショットあたりの吐出量・L」×「ストローク数・spm」
乗算であることからも、1ショットの吐出量とストローク数の数値が高ければ高い程、吐出量が増えます。つまり、ストローク数は吐出量を左右する数値となります。ポンプのカタログを見ると、ストローク数が掲載されています。また吐出量が掲載されている場合、上記の計算式から1ショットあたりの排出量を導くこともできます。
ちなみに業界最高峰のものでは、720spmのものもあります。一般的にはおよそ180spm程度となっていますが、速ければよいというものでもなく、用途に合わせたストローク数のポンプを用いることが求められます。
直動ダイヤフラム式定量ポンプでは、50Hzと60Hzに分かれているものがありますが、吐出量とストローク数は一定となっています。つまり、動力源となっているモーターの回転数とストローク数が密接に関係していることを現しています。
例えばとある直動ダイヤフラム式定量ポンプのカタログを見ると、50Hzのストローク数は48spmです。先程の解説から、この数字が「1分間に48回吐出する」ことを現していると分かります。こちらは排出量が0.020 L/minとの記載もあることから、0.020 L/min ÷ 48 spm ≒ 0.00041 L/strokeの式にて1ショットの排出量も分かります。
ただし、ストローク数が一定ではないものもあります。このようなタイプの場合、排出量が一定の数字ではなく、範囲として記載されていることから、特徴を把握できます。
とある電磁駆動定量ポンプのカタログを見ると、ストローク数は1~360spmと記載されています。広範囲となっていますが、この記載が意味するところは、1分間に最低でも1回、最高で360回吐出ことを意味しています。
ただし、決して「どうなるのか分からない」を意味したものではなく、調節できるものです。ストローク数制御・ストローク長調節を併用することで、記載されている1~360spmの範囲の中で、1spm刻みでの設定が可能です。そのため、自社の運用目的に合わせて細かく設定し、使用することが可能です。
つまり、範囲が広いポンプであればあるほど、様々な用途での活用が可能になります。ただし設定方法に関してはこちらもポンプによって異なりますので、調節方法・単位を必ず確認しておきましょう。
ポンプのストローク数について解説させていただきました。spmという単位を把握することで、決して難しい話ではないことが分かっていただけたのではないでしょうか。
また、spmを理解することでポンプのカタログの見方も見えてくるのではないでしょうか。決して難しいものではないからこそ、覚えておくだけでポンプの性能を簡単に把握できます。
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