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ポンプ選びに必要な知識の一つとして、「粘度」というものがあります。粘度はポンプの性能に大きな影響を与えるもので、低粘度、高粘度など、粘度に応じてポンプの種類が違います。ポンプ選びにおいて粘度を念頭に置かないと、実際に使用した際、性能的に無理があったり、オーバースペックだったりと、非効率につながりかねません。基本的な知識を持って、効率的なポンプを選ぶようにしましょう。
粘度とは、物質の粘りを表している尺度のことです。一般的には流体に使用されますが、粘弾性を持つ個体にも使用されることがあります。流体には一定の形はなく、高い場所から低い場所へ流れていく性質があります。
ただ、そのときに、流体の種類によって速度が異なります。例えば、器に水を入れて回転させてみると、水は長く回転して徐々に静止します。しかし、油ではどうでしょう。回転は水よりも短時間で止まります。マヨネーズなら、回転することもなく、その場にとどまってしまいます。このように、形状変化の速さや回転が止まるまでの時間の違いを引き起こす性質を「粘性」と呼び、この大きさを表わす値を「粘度」といいます。
身近な液体に「粘度」が存在しています。その代表的なものを以下にご紹介します。
※粘度の単位「mPa/s(ミリパスカル秒)」
| 物質名 | 粘度(mPa/s) |
|---|---|
| ガソリン | 0.65 |
| 水(20度) | 1 |
| オリーブオイル | 100 |
| 卵黄 | 800 |
| とんかつソース | 1000 |
| コンデンスミルク | 2000 |
| はちみつ | 10000 |
| 水飴 | 23000 |
| 練り歯磨き(21度) | 30000 |
| ピーナッツバター | 100000 |
粘度という視点から流体を見ると、大きく2つに分類することができます。それはニュートン流体と非ニュートン流体です。物理的な法則では、粘度が大きい流体ほど粘性による力が強い、というごく当り前なことです。粘度計など、粘度を観測する機器類もこの法則をもとに作られています。しかし、一方では、この法則に当てはまらない流体もあります。そこで、法則に従う流体をニュートン流体と呼び、法則に当てはまらないものを非ニュートン流体と呼ぶことになっているのです。
ニュートン流体は、せん断応力がせん断変形速度に比例することを示す性質を持つ流体でニュートン流体と言われています。わかりやすく言えば、力(ひずみ速度)を加えても粘度が変化しないものがニュートン流体です。例をあげると、水やはちみつなどです。
非ニュートン流体は、せん断応力がせん断変形速度に比例しない流体を指します。力(ひずみ速度)を加えると、粘度が変化するということです。マヨネーズや生クリームなどが非ニュートン流体です。工業的な流体の多くが、この非ニュートン流体で、さらに、非ニュートン流体にはいくつかの分類が存在しています。
今回はポンプ選びにおいて知っておきたい粘度について、ご紹介しました。粘度とは、物質の粘りを表すもので、粘度の声質によってニュートン流体と非ニュートン流体に分けられます。流体を知ることで、適切なポンプ選びに役立ててください。
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