公開日: |更新日:
渦巻き型ポンプは、ターボ型ポンプの一種です。外側に渦巻き型の通路である「渦形室」を持ち、水を吸い込むと羽根車が回転して、水が高速、高圧のエネルギーを得て放出されます。そこまで高い圧力は必要とせず大きな流量だけが欲しい用途に適したポンプです。内部循環系に使用される事が多いポンプです。
遠心ポンプは、渦巻ポンプの中のいちタイプと言えます。原理的には渦巻き型ポンプと同じで、外側のケーシングに液体を吸い込んで遠心力によって圧力をかけていきます。代表的な機種では、ワーマンポンプなどがあり、コンパクトで大容量な運転範囲を持ち、耐久性に優れ、酸性・アルカリ性などあらゆる液体およびスラリーを効率よく輸送することができます。用途としては、排水処理設備・高濃度スラリー移送・苛性ソーダ等のアルカリ性溶液・塩酸等の酸性溶液の移送などが考えられます。
ノンロックポンプとは、汚水汚物用に使用される水中ポンプとして最も長い歴史を持つポンプであり、ポンプ口径及び出力の種類も豊富で、多くの用途に採用されています。その特徴としては、羽根車内の羽根枚数を少なくし羽根高さを大きくすることで、羽根車内の通過空間を極力大きくしたことにあります。羽根車の構造によって、羽根車の羽根翼を固定する円板が羽根上部の片面しかない構造の「セミオープン羽根」、羽根車の羽根翼を固定する円板が羽根上部と下部の両面にある構造の「クローズ羽根」、羽根車内の羽根枚数が1枚の「1枚羽根」などの種類があります。用途は、下水処理場・上水道設備・食品工場・化学工場などです.
渦巻ポンプは、高い圧力を必要とせずに高い流量が必要な用途に適しています。排水用、発電所のボイラー給水用、上下水道用、鉱山用、化学工業用など産業界でもっとも多く使用されています。一般的に揚液中の固形物容積濃度が20%程度以下で、比較的粘度の低い液等の送液に使用されることが多いようです。
渦巻き型ポンプは、羽根車が一つのものを「単段」、2つ以上のものを「多段」といいます。その中から用途にあった揚程の高さや運転効率などからポンプのタイプを選定します。ポンプの力で高い圧力を生み出すためには、羽根車の回転数を上げることや羽根車自体を大きくすることが考えられます。しかし、それを実現するために巨大な羽根車をつくることは、構造的にも現実的ではありません。そのため、多段ポンプを使用することが多くなっているのです。多段ポンプは、1段目に入った液体が次に進んでいくにつれて、圧力を高めていく構造となっています。このことで、渦巻き型ポンプの小型化や効率化を実現しているのです。
渦巻ポンプの不具合やトラブルは、下記のようなものが考えられます。
| 不具合 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
回転するが水が出ない 規程吐出し量が少ない | 羽根車が腐食、あるいは摩耗している | 羽根車を交換する |
軸受があつくなる | 軸受が損傷している | 軸受を交換する |
ポンプが振動する 運転音が大きい | 軸受けが損傷している | 軸受を交換する |
| 開封部からの水漏れが多い | グランドパッキンが損傷している 軸が摩耗している | グランドパッキンを交換する 新品の軸と交換をする |
いずれも、部品交換や、専門業者による修理で対応が可能です。どのような部品に交換すればわからない場合は、部品を扱っている商社に相談することで解決できる可能性があります。
渦巻ポンプは下記のメーカーで取り扱っています。
●公式HP内に保有資格やポンプメーカーの種類が明記されている
●施工・設置までをワンストップで対応可能である
以上の基準でおすすめ業者・商社を選定いたしました。(2020年12月調査時点)
どのポンプ業者・商社も知識・技術・経験が豊富なので、自社に合う業者・商社がきっと見つかります。
100社以上のメーカーに対応しており、有名な商品から特殊な商品まで自社に合ったポンプを幅広く提案することが可能。
同じ型のポンプが無い場合でも、現場出身の営業担当が直に対応することでスムーズな代替案・代替製品の案内が可能。
1934年の創業で、86年もの社歴を持つ同社。創業以来培ったノウハウと知識で、社員一人ひとりの質の高い提案が可能。
環境システム事業と菅工機材事業を同時に提供することができる専門商社でもあり、建物トータルのメンテナンスが可能。
全国に44カ所の営業拠点があり、仕入れから販売まで行うことから、地域に特化したスピーディーな対応が可能。
現場に入り込む販売部門と様々な製品を用意できる技術センターの連携で、必要なものを必要な分だけ供給することが可能。
ポンプについて
知っておくと良いこと