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ポンプの経過年数が長くなると不具合が起こり、部品の交換が必要になります。15年以上にもなるとポンプ効率も悪くなり電力コストも増加するため、買い替えを検討する時期に入ります。
ポンプが老朽化し交換を検討している場合は、省エネ性能の高いポンプに交換すると消費電力を抑えることができます。ここでは、省エネ効果が期待されるポンプとはどのようなポンプなのか、省エネ化できるチェックポイントについてもあわせて解説しています。
エアコンの冷却水や温水暖房システムなどを循環させるために使われているのが循環ポンプです。ポンプの吸込口と吐出口が配管と一直線になるように配置されているため、液体が適切に循環することができます。
循環ポンプのほとんどは性能に余裕があり、ポンプの能力を適正に調整するとエネルギーを大幅に削減することができます。
水道施設へ水を送る「送水ポンプ」や工場用水に使用される「給水ポンプ」は、必要な水量が減少すると余分な圧力がかかり運転効率が悪くなります。
流量や圧力が低下する原因は、逆回転や回転力不足、吸込管から空気の進入、吸込み弁の全開などが考えられます。
状況に応じて水の量や圧力を調整してポンプの過剰運転を抑えることで消費電力を削減することができます。
バルブを絞って運転している場合は、バルブ絞りを⼩さくできるポンプを選ぶまたはインペラカットで仕様点を合わせてみてください。圧力や動力を抑えると省エネが期待できることがあります。
インペラカットをする場合は、適した方法を検討してからおこなうため、バルブを開けたときの原動機容量オーバーや圧力不足の可能性は低くなります。
仕様が変動するときはインバータが有効ですが、変動しない場合はインペラカットのほうが消費電力を削減でき、全開に近い状態でバルブを運転すると配管の騒音も抑えられます。
消費電力を削減できるポンプに更新しても、稼働時間が長ければ消費電力は大きくなります。小さいポンプであっても同じことがいえます。省エネにするには実際の稼働時間を考慮することが大切です。年間どのくらい消費電力を削減できるのか試算してみましょう。
年間の稼働時間が長いほど省エネ効果が期待できるポンプを開発している業者もあります。ポンプのプロによる無料の講習会も開催していますので問い合わせてみてください。
電動機の定格出力が大きいポンプは、省エネをおこなうと消費電力を大幅に削減することができます。小型では効果が期待できないということではありませんが、工場や施設で使用する場合は容量の大きいポンプを選択するといいでしょう。
定格出力が大きいポンプは効率が悪くなると、振動や熱、音に変わったエネルギーでポンプが損傷するおそれも出てきます。効率の良いポンプは音も静かで故障の頻度も低くなるなど、省エネ以外のメリットもありますので早めに交換を検討してください。
家電製品のようにポンプも使う頻度が多いと性能は低下します。劣化して効率が悪くなったポンプも同じです。ポンプにかかる費用をトータルで考えた場合、ほとんどが電力費です。工事費を考えてもランニングコストで⼤きく差が出るケースが多く、更新する場合は効率が良く新しい機種を選ぶと消費電力を削減することができるでしょう。
使用頻度によって異なりますが、ポンプはメンテナンスをすると15~20年使用できるといわれています。ポンプ選びが重要となるため、ポンプを長く使用するためにも新規導入するときは効率の良いポンプを選択しましょう。効率の良いポンプは最大需要電力(デマンド値)を下げられる可能性もあります。初期投資を抑えることができ、無駄なエネルギーやコスト、CO2の排出量の削減にも繋がります。
省エネが期待されるポンプは循環ポンプ、送水・給水ポンプです。電動機の定格出力が大きいポンプを使用すると消費電力を抑えることができます。老朽化すると性能は低下し稼働時間が長くなると当然、消費電力は大きくなります。
適切なポンプ選びや稼働状況を見直すことは消費電力量とCO2削減につながります。専門的な知識が必要となるため、自社に合うポンプを設置してくれる業者を探している方は専門業者に相談してみてください。
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