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こちらのページでは、水を汲み上げるための設備に欠かせない「フート弁」について解説しています。給水設備の故障を防ぐために重要な役割を持っているフート弁ですが、具体的にどのような役割を持っているのか、その種類にはどのようなものがあるのかなどをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
フート弁は水を汲み上げるための設備のほとんどに使用されており、「逆止弁」としての役割を持っています。フート弁を設置することによりポンプ内に空気が入らないようにしています。もしフート弁が正しく機能しておらず空気がポンプ内に入ってしまった場合には、「落水」と呼ばれる状態になってしまいます。この落水の状態でそのまま運転を行った場合には故障の原因となってしまうことから、フート弁は非常に重要な役割を持っているといえるでしょう。
また、「キャッチ弁とは異なるものなのか?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。フート弁もキャッチ弁も逆流を防ぐ役割を持っていますが、設置場所が異なります。フート弁は装置の一番最後に設置されるものであり、キャッチ弁は配管の途中に設置され、配管中で流体が逆流した場合に自動で弁が閉じる仕組みとなっています。
ここで、フート弁の種類と仕組みについて見ていきましょう。フート弁には、従来から使用されている「末端フート弁」と、新しい「地上設置型(地上設置式)」の2種類があります。それぞれのフート弁がどのような特徴を持っているかをご紹介しますので、参考にしてみてください。
「従来型」といわれる末端フート弁は、水を吸い上げる機械の一番最後に設置されています。そのため、「末端フート弁」のほか「底フートバルブ」と呼ばれる場合もあります。また、基本的に水に浸かっている状態になることから、「水中フートバルブ」とも呼ばれます。
この末端フート弁は、ポンプが作動すると吸い上げられる水の圧力により弁が開く仕組みになっており、逆にポンプが停止した際には逆流する水の圧力で弁が閉じます。前述の通り、フート弁は落水を防ぐために非常に重要なバルブであるといえます。
末端フート弁は、導入コストが安いという特徴がある反面、設置場所が水中であるために日常的なメンテナンスに手間がかかるというデメリットもあります。もしトラブルが発生してしまうと、末端フート弁を水中から引き上げる必要があり、作業が大がかりになることが多いといえます。
「進化型」とも言われる「地上設置型(地上設置式)フート弁」は、地上に設置されているのが大きな特徴です。逆止弁としての役割を持っている点は末端フート弁と変わりありませんが、構造や設計は全く異なります。地上設置型フート弁はメンテナンスが簡単である反面、製造されている素材によっては初期コストが大きくなることがある点がデメリットといえるでしょう。ただし、従来型のフート弁よりもランニングコストより抑えられる面もあります。
この地上設置型フート弁は、「スモレンスキ・フートバブル」と「スモレンスキ・グランドフーロバルブSG」の2種類に分類されています。ここでは、どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
「スモレンスキ・フートバブル」とは、スプリングの力を利用して弁を開閉する、という仕組みを持ったフート弁です。パッキンを使用することによって、水を止める力を強くしている点が特徴といえるでしょう。また、その構造はリフト式のキャッチバルブと同様です。
スプリングの力を利用して弁の開閉を行う点は、上記でご紹介した「スモレンスキ・フートバルブ」と同様ですが、本体と弁の形状が異なる点がポイントです。
スモレンスキ・グランドフーロバルブSGは、流体流れる際の抵抗を最低限にする形状になっている点が特徴です。この点から、ポンプの消費電力の節約に繋げられます。さらに、噛み込みが発生しにくい点もポイントのひとつといえるでしょう。
こちらの記事では、フート弁の役割とその種類についてご紹介してきました。上記でご説明している通り、落水を防ぐための逆止弁のひとつであり、正しく作動しないと故障の原因となってしまいます。この点から、メンテナンスをしっかりと行っていくことが必要です。
ただし、フート弁の種類によってメンテナンス方法が異なりますので、それぞれの種類とメンテナンスについて把握しておく点も大切といえるでしょう。
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