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ポンプに異常があった際に、自己判断で原因を特定し、修理を行った結果、さらなるトラブルを招いた事例をまとめました。同じような失敗をしないように、どのような事故やトラブルに発展してしまったかをご紹介します。
アクチュエータをパイロット切替弁で操作する回路で、ポンプに亀裂が生じ、油漏れが発生した事例です。
パイロット切替弁スプールがONからOFFに切り替わる時にポンプの許容圧力を超えるサージ圧が発生したことによりポンプに亀裂が生じたようです。サージ圧とは出口を急に閉じることで、流れていた流体が出口にぶつかって反射し、波として戻ってくる時の圧のことです。これを防ぐための対策としては、スプールのオーバーランを防止するためパイロット回路に絞りを追加する手法が用いられました。
吸吐配管を共通とする3台のポンプのうち、常に2台を交互に1ヶ月ごとに運転するシステムで稼働させていたところ、稼動から半年で3台ともモータ軸受部から異音が発生した事例です。これは3台のポンプが共通管で結合されているがために起こったもので、負荷がかかっていないはずの休止中のモータのグリースの油膜が切れて、ころ軸受内輪面にフレッティングコロージョンが発生してしまったために起こった不具合。常に負荷が掛かっているものが損傷するとは限らないという事例です。
常圧蒸留装置で製造された軽油を軽油脱硫装置に受け入れ低硫黄軽油を生産する精留塔の製品抜き出しポンプのメカニカルシールカバーフランジ部から火災が発生した事例です。
ポンプの不調のためホースで散水を行っていましたが、ポンプの修繕が完了したため、スタートアップ操作を行いました。しかし、散水によってベアリングボックス内に多量の水が混入したために潤滑不良が起きており、それが原因でシャフト異常振動が起き加熱されたベアリングボックスが着火源となってしまいました。
火力発電所にて摩耗に気付かず招いた事故事例です。
保守不備によってA‐給水ポンプ出口逆止弁スピンドルの摩耗のため、B‐給水ポンプ吐出水が逆流し、ポンプ流量低下によりトリップ。
B‐給水ポンプ吐出水がA‐給水ポンプ側に逆流し、ボイラー給水流量が低下し、その結果ユニットがトリップしてしまいました。結果として逆流により駆動タービンの調速機駆動装置が損傷に至った事例です。
工場やマンション、ビルなどでポンプトラブルについて、ポンプトラブル経験者157人に調査をしたところ、水の出が悪いと回答した方が89人で、振動が大きいが73人、異音が出ると答えた方が52人という結果になりました。他にもトラブルの原因はさまざまなので、定期的なメンテナンスや交換が必要になるでしょう。
ポンプ交換の定期点検について、アンケートを実施しました。
点検の頻度は3ヵ月に1度、6ヵ月に1度点検する人数が45人と多く、1ヵ月に1度点検する方も31人と多い結果となりました。
ポンプトラブルは定期点検をすることで事前にトラブルを察知できる可能性があります。トラブルが起こってからでは修理交換までに時間が掛かってしますので定期点検を実施して事前にトラブルを防ぎましょう。
独自の判断で修理を行った結果、かえって悪化させてしまっただけでなく費用も余計にかかってしまうパターンが多発しています。ポンプには精密機械も使用されるほど複雑な構造をもつものもあるほか、資材同士の相性もあり、やはり「よく知らない人の判断」は良くありません。交換はもちろん、修理も専門家に任せるのが一番です。
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