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ポンプ類を用いた現場で働く方にとって、身に付けておきたい知識のひとつが、グランドパッキンについてです。簡単に言えば、ポンプやバルブなど、流体を制御する機器に使用され、流体の漏れを防ぐために用いられる部品ですが、交換方法や交換時期といった情報まではご存知ない方も多いことでしょう。この機会にぜひ、知識を深めておいてください。
グランドパッキンとはポンプなどの機器で流体が漏れ出さないようにするために用いる部品のことです。ポンプの内側にて、主軸が貫通する部分から加圧された液体が漏れ出してしまわないよう、パッキンを締め付けて押さえる働きを担っています。
グランドパッキンにはいくつか種類がありますが、多く用いられているのは、糸状の特殊繊維を紐状に編み込み、そこに潤滑剤を染み込ませた「プレートパッキン」というものです。その他にも布とゴムを用いた「積層パッキン」や、金属箔のリボンを用いた「金属箔パッキン」、シートやテープ状の黒鉛を用いた「黒鉛パッキン」などがあります。
ポンプからの漏水を防ぐためには、グランドパッキンを適宜調整するという作業が必要になります。ポンプからの漏水が発生してしまった場合、パッキンを抑えているナットを締め直すことで、漏水が収まることがあります。試しにナットを1/8回転ほど増し締めしてみてください。そうすることで漏水が収まる場合があります。
逆にパッキン押えのナットがこれ以上締まらないというところまで回しても漏水が止まらない場合は、グランドパッキンの交換時期だと判断できます。
グランドパッキンが寿命を迎えポンプからの漏水が発生するようになってしまった場合には、グランドパッキンの交換が必要になります。グランドパッキンの交換作業は専門の業者に依頼することがお勧めです。しかし、費用削減や漏水防止をいち早く行いたい場合は、以下の手順を参考にしてください。
事前準備として、まずポンプ内の液体を排出します。その上で、千枚通しのような、固く細長い工具などを用いてグランドパッキンを取り外していきます。グランドパッキンは特殊繊維が紐状に編み込まれていますので、千切れた古いものが残ったままにならないように、注意が必要です。またすべての枚数を確実に除去しましょう。
まずは.新品のグランドパッキンを必要な枚数用意し、各々90度ずつ切り口をずらして挿入します。規定の枚数を挿入できたら、パッキン押えを手で締め、元に戻します。手締め後にポンプ内に液体を注入し、ポンプを試運転。最後にパッキン押えのナットを、工具を使って締めていき、漏水が起きない状態まで締め込めば、取り付けが完了です。
使用しているポンプの種類や用いている環境や頻度、対象としている液体の種類などの要素にも左右されますが、グランドパッキンは概ね、1年程度の周期で交換することが望ましいといえます。
ポンプからの漏水が発生してしまった場合、パッキンを抑えているナットを締め直せば漏水が収まることがありますが、限界まで締めても漏水が止まらない場合は、グランドパッキンの交換時期です。
以上の通り、ポンプに用いられるグランドパッキンは、ポンプからの液体漏れを防ぐために重要な枠割を担っており、まさに縁の下の力持ちという存在。定期的な交換も不可欠な部品となります。
一般の方であっても、コツさえつかめば交換作業を行うことは出来なくはありません。しかしながら、専門知識のないままで交換作業を行ってしまうと、却って漏水がひどくなってしまうというリスクがあるのは否めません。確実を期するのであれば、その道のプロである専門業者への依頼がお勧めです。
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